ココロの皮むき

産業カウンセラーが学んできたことを書くブログ

自分にとって心地よいことをするとココロとカラダが健康になるって知ってますか!?

f:id:kokoronokawamuki:20190604110918j:plain

 
こんにちは。どいつよしです。
 
 
先日、書店でこんな雑誌を見つけました。
 
 

f:id:kokoronokawamuki:20190604110955j:plain

 
『&Premium(アンドプレミアム)』という、オシャンティな生活情報雑誌です。
 
 

f:id:kokoronokawamuki:20190604113132p:plain

 
ね、いい感じでしょ!?
 
 
さてさて、この『&Premium6月号』の特集は、なんと!
 
 
 
ジャジャーン!
 
 
 
「心地よく暮らす人が習慣にしていること」。
 
 
 
なんだか、心の健康にとても関係しそうなニオイがプンプンしますよね。
 
 
冒頭部分を読んでみたところ、、、
 
 
「人は習慣によってつくられる」とアリストテレスは言葉を残し、「人の違いが生じるのはそれぞれの習慣によってである」と孔子は説いたそうです。
 
多くの先人たちが「人は習慣によって、なりたい自分になれる」と教えてきました。
 
例えば、節制している人は節度のある人になり、笑顔を心がけている人は機嫌のいい人になると。
 
言い換えれば、人は習慣によって、整った暮らしができるようになったり、気分のいい日々を送ったりできるということでもあるのではないでしょうか。
 
心地のよい暮らしをしたければ、毎日何かひとつ、丁寧にやってみるとか、心が整うことをしてみるとか、習慣にしていくことから始めるのがいいかと思うのです・・・。

 

 

やっぱり!

 
ここにある「毎日何かひとつ、丁寧にやってみるとか、心が整うことをしてみる」という部分は、心理学的にも心が健康になると言われていることなんですよね。
 
 

なぜ心が健康になるのか?〜心理学の視点より

心理学のひとつ、対人関係療法の水島広子先生がストレスがたまる原因のひとつとして挙げているのが、「人生全体を、やらされている感や身動きがとれない感とともに過ごしてしまうこと」
 
 
私達が日常生活を送っていく中では、なんでもかんでも思い通りにはならないし、自由になる時間がほとんどなくて身動きが取れないこともあります。
 
 
そのような物理的な不自由さや身動きの取れなさでストレスがたまり続ける状況ができてしまうのです。
 
 
ストレスがたまり続けると、心と体の健康に悪い影響が出てきますよね。
 
 
では、物理的な不自由さや身動きの取れなさでストレスがたまり続ける状況から抜け出すにはどうすればいいのか!?
 
 
それは、
 
 

f:id:kokoronokawamuki:20180923094840j:plain

 
主体性を取り戻すこと。
 
 
主体性を取り戻すには、「私は、自分の意思でこうしている」と思えることを、なんでもいいのでやってみることが良いとのこと。
 
 
そして、「私は、自分の意思でこうしている」と思えるために、自分にとって心地よいことをすること、すなわち「毎日何かひとつ、丁寧にやってみるとか、心が整うことをしてみる」ことが良いということなんですね。
 
 
例えば、自分だけのためにおいしいお茶をいれて味わって飲んでみたり、一本だけでも花を買って飾ってみたり。
 
 
ほんとに余裕がないと感じるときには、脱いだ靴を揃えるだけでも効果があるのだそうです。
 
 
その理由は、靴をきちんと揃え直すことが「人生を自分でコントロールしている」という感覚を取り戻す第一歩になるのと、そのようなちょっとした余裕を自らの意思で持てるようになることが、日々を楽しむ大きな力にもなるから。
 
 
たしかに、脱ぎ散らかった靴を見ると視覚的にも「私には時間も余裕もない!」という印象を受けてしまいますので、余計にストレスがたまりそうです。
 
 
一方で、靴を揃えるだけならほんの数秒でできますし、それで主体性を取り戻すことができるのなら、こんなにお得なことはありませんよね。
 
 

なぜ心が健康になるのか?〜禅の視点より

主体性を取り戻すというのは、心理学との関わりの深い禅の世界でも大切にされていることのようです。
 
 
禅には「汝は一二時に使われ、老僧は一二時を使い得たり」という言葉があります。
 
 
これは、おまえは時間に使われているが、私は時間を使い切っているぞ、という意味で、時間を主体的に使うことの大切さをいっています。
 
 
曹洞宗徳雄山建功寺住職の枡野俊明さんは、主体性を取り戻す方法として、朝を大事にしたり、夜を心静かに過ごすことを提案されています。
 
 
朝は、毎日一定の早い時間に起きる→窓を開けて新鮮な空気を取り込む→深呼吸をしながら季節を感じたり自然の音を聴く→ゆっくり朝食を取る→丁寧に淹れたコーヒーを味わう、といった過ごし方をすることにより「今日も一日がんばろう!」といった意欲や活力がわいてくるとのこと。
 
 
夜は、テレビやインターネット等からの情報を遮断し、自分にとって心地よいこと、リラックスできることをして心静かに過ごす。心地よいことをすることで、自然に心は静かに穏やかになり、「夜坐」という夜の坐禅に近い効果が得られるとのこと。睡眠の質も向上するとのことです。
 
 

雑誌を参考に心地よいことをやってみよう 

ここまで、「自分にとって心地よいことをすること」が心理学や禅の分野でも良いとされていることを書いてきました。
 
 
さて、冒頭に紹介した『&Premium6月号』にはいろんな分野で活躍している人々の、「自分にとって心地よいこと」の習慣がたくさん紹介されています。
 
 
一例を挙げると、
 
 
・その日の気分や体調に合わせて調合したハーブティーを持ち歩く
・寝る前にスプーン一杯のハチミツを食べる
・満月の夜に月の写真を撮る
・出かける前に靴を磨く
・帰宅前にカフェに寄って日記を書く
・・・などなど

 

その他にも、向田邦子さんや沢村貞子さんといった著名な人たちのも含めて、たくさん紹介されています。
 
 
Amazonで購入できますので、興味があればポチッとしてみてくださいね。
 
 
 

はじめはつまみ食い程度にやってみる

今日は、たまたま見つけた『&Premium(アンドプレミアム)6月号』で特集されてあった「自分にとって心地よいことをすること」について、心理学と禅の視点からも心と体の健康に良いとされていることを書きました。
 
 
日々のストレスを緩和し、主体性をもって生活ができるように、まずは興味のあるものや、できそうなものを生活の一部に取り入れてみることからやってみるといいかもしれませんね。
 
 
そして、ひとつ気を付けておいたほうが良いのは、はじめから習慣にしなければいけないとストイックになってしまうこと
 
 
やらなければならないと思い詰めてしまったり、できないと自分を責めてしまったりして、逆にストレスを増やしてしまうと意味がありませんよね。
 
 
精神科医の星野概念先生がこの雑誌で言っているように、はじめから習慣づけようとするのではなく、自分に合わなければやめてもOKくらいのゆるい感じではじめてみるのがオススメです。つまみ食いのようなイメージですね。
 
 
ちなみに僕は、「帰ってきたら靴にブラシをかけて揃える」というのをゆるく続けています。靴にブラシをかけているほんの1,2分だけでも、気持ちがリフレッシュされていい感じですよ。
 
 

あわせて読んでほしい記事