精神の統一と安定を図る呼吸法「数息観」を教わってきた
こんにちは。どいつよしです。
先日、先祖代々お世話になっている真言宗のお寺にて祈祷をしてきました。
その時にお寺の住職さんから「数息観」という呼吸法を教わりました。
それを毎朝続けてみたところ、頭がスッキリして穏やかな気持になって、なかなか良い感じなので今日はその「数息観」についてシェアすることにしますね。
数息観とは?
読み方は【すそくかん】で【しゅそくかん】と言う人もいます。
呼吸を数えて精神の統一と安定を図る方法で、座禅の初心者の修行法に用いられます。
数息観の方法
姿勢を作ります。
①座布団を二つ折にし、その上に腰を下ろします。(座布団の厚さに応じて2枚にしたり、調整は自由です)
②脚を半跏趺坐(はんかふざ)に組みます。
半跏趺坐は、あぐらをかいた状態から右脚を持ち上げて、右脚の甲の部分を左脚太ももあたりにのせるによって完成します。左右逆のパターンになっても良いそうなので、居心地の良い法を選んでください。以下の画像を参考に。
③手を組みます。
右の手のひらを上向きにして組んだ足の上にのせ、その上に左手を重ねます。指と指が重なるようにするのがポイント。
こちらも左右逆になってもよくて、手を組んでみて具合の良い方で構わないようです。
そして、両手の親指の先を軽く合わせ、泡玉を包み込むような感じで楕円形を作ります。組んだ手は体の近くに持ってくると姿勢が崩れにくいです。以下の画像を参考に。
④体を前後左右にゆっくり揺らしてみて、一番しっくりくる場所で静かに止めます。
⑤姿勢をよくして、顎を軽くひき、肩の力を抜きます。
肩の力を抜くと猫背になってしまわないように気をつけます。
⑥視線を自分の鼻の延長線上にもっていきます。
⑦瞼を半眼の状態にします。半眼とは完全に瞼を閉じない状態です。仏像の眼を思い出していただくとわかりやすいかと思います。
また、仕事中などで睡魔に襲われた時になんとか目を開けようとして白目を剥いている人っていますよね。極端に言うとあれに近い感じです。笑
呼吸をしていきます。
①体に残っている息を吐き切ります。
②心の中で「いち、に、さん、よん、ご」と数えながら、息を吸います。
③「ご」で吸い終えて「いち」止めます。
④心の中で「いち、に、さん、よん、ご、ろく」と数えながら、息を吐いていきます。「ろく」で吐き切るようにします。
⑤吐き切ったら、また数を数えながら吸っていきます。
数を数えながら吸う→いち止める→数を数えながら吐く。これを10分間繰り返します。
⑥10分たったら頭と胸を軽くさすります。
これで終了です。
慣れないうちは、いろいろな雑念が意識にあがってきますが、それは当たり前のことなので、「そういうものがあるんだな」と気付いておくだけで良いそうです。
数息観を繰り返していくことで、体の中の悪い気が外に出て、良い気で満たされていくようになるとのことです。
真面目な人ほど、体の中にいろいろと溜めてしまいがちになるので、毎朝10分のルーティーンにすることで、メンタルを健康に保つことができるようになるのではないかと思います。
アンカリングで強化する
数息観をした後は頭がとてもスッキリして穏やかな気持ちになります。
僕はこの感じを、場所を問わずに出せるようにしたいと思いました。
そこで、思いついたのがNLPで有名なアンカリング。
アンカリングとは、自分の良い心理状態を体に記憶させ、必要がある時に蘇らせることができるようにする手法です。
僕は、両手を組んで姿勢をよくすると、数息観で得たスッキリ感と穏やかさを得られるようにしてみました。
おかげで、日常の生活の中で、心がざわつくことがあってもそれをすることにより、落ち着きを取り戻すことができるようになっています。
数息観とアンカリングの組み合わせはオススメです。
良いこと尽くしの呼吸法を日常に取り入れよう!
今回は、「数息観」という呼吸法を紹介しましたが、世の中には様々な呼吸法があります。
呼吸法には、集中力やストレス耐性をアップさせることをはじめ、メリットがたくさんあることが知られてます。
あのメンタリストDaigoも呼吸法に注目しており、彼の本には頻繁に呼吸法が登場してきます。
また、世界ナンバーワンのカリスマコーチ、アンソニー・ロビンズも、呼吸法をとても大切にしていたことが知られています。
名だたる人たちが注目し、実践している呼吸法。生活に取り入れていかないわけにはいきませんよね。
僕は「数息観」に出会うことができてラッキーでした。毎朝10分の数息観を続けていく中で、僕自身もどう変化していくのか楽しみです。
ぜひ、このブログを読んでくださった後に、数息観を一度でもいいので試してみてくださいね!