ソリューションフォーカストアプローチっていったいなんなのさ?
こんにちは。どいつよしです。
この「ココロの皮むきブログ」では、ソリューションフォーカストアプローチ(以下、SFAと記載)という言葉が頻繁に出てきます。
2017年から学び始めたカウンセリングアプローチで、その効果を実感していく中で、あちこちで「SFAはいいですよ〜」って言うようになりました。
でも、最近になって「そもそもSFAってなんなの?おいしいの?」って訊かれた時に、じょうずにSFAの魅力をお伝えできてないなぁと思うようになりました。
そこで、今回は、「SFAってなんなのか?」について、僕が学んで理解していることを書いていきますね。
あと、僕自身の復習も兼ねて。笑
あと、僕自身の復習も兼ねて。笑
では、いってみましょー!!
SFAのはじまり
SFAは、解決志向療法という意味です。1980年代にインスー・キム・バーグとスティーブ・ディ・シェイザーによって開発されました。
SFAの特長は解決志向であること
SFAの特長はなんといっても、問題志向ではなく解決志向だということです。
問題志向は、
- なぜ、こうなったのか
- どこ(誰)がいけなかったのか
- どこを取り除けばいいのか
- どこを治さなくてはいけないのか
という考え方。
原因探しがメインになります。
それに対して解決志向は、原因探しはしません。
そのかわり、
- 問題を解決した姿はどんな姿か?
- そこへ向かうために何が必要か?
- どんな行動が必要か?
- 今すでにどんなリソース(資源)を持っているか?
を探していくのがメインになります。
クライエントは自分の生活の専門家である、という考えのもと、クライエントがすでにできているところを増幅していくだけなので、カウンセラーがクライエントの問題を解決することがありません。
傾聴は基本中の基本
SFAでも傾聴の姿勢は重要です。しっかり話を聴くということは必須です。
クライエントとの信頼関係を構築する役割はもちろんのこと、話をしっかり聴いていくことでリソース探しのヒントを見つけやすくなります。
話を聴きながら、
・問題を抱えつつもここまで生きてきたクライエントに敬意を示し、
・クライエントが気づいていないだけで実はすでに解決している部分を探し(例外探し)、
・なんとかこれまで問題に対処してきたことを大事にし、
・クライエントの身近にいる人やモノからの支援を模索していきます。
リソースを探すための様々な質問とコンプリメント
SFAではクライエントがすでにもっているリソースを探すための様々な質問を使います。
それが、
ゴール作りの質問であり、
例外探しの質問であり、
関係性の質問であり、
スケーリング・クエスチョンであり、
コーピング・クエスチョンであり、
ミラクル・クエスチョンです。
そして、クライエントのできているところを再認識してもらうためのコンプリメント(称賛・ねぎらい)を適時いれていくことで、元気づけをおこなっていきます。
疲れないカンセリングが可能
SFAの良いところは、カウンセラーもクライエントも疲れない・傷つかないというところです。
クライエントがすでにできているところ、ポジティブなところをどんどん広げていくことがメインなので、面接終了後にお互いグッタリということがなくなります。
技法は普段の生活でも使える
SFAの技法は、普段の生活の中でも使えるというところも利点です。
特に相手を認め元気にさせることができるコンプリメントは、対人関係を良好にすることにもつながるので、ぜひとも知って頂きたい技法です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回はSFAについて、ざっくりとですが、どんな良いものなのかを書きました。
これからも、学びを深めていく中でわかったこと、実践していく中で気づいたことをブログでシェアしていきますので、興味をもっていただけたら嬉しいです。
参考文献
解決のための面接技法[第4版]―ソリューション・フォーカストアプローチの手引き
- 作者: ピーター・ディヤング,インスー・キム・バーグ,桐田弘江,玉真慎子,住谷祐子
- 出版社/メーカー: 金剛出版
- 発売日: 2016/02/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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解決のための面接技法―ソリューション・フォーカスト・アプローチの手引き
- 作者: ピーターディヤング,インスー・キムバーグ,桐田弘江,玉真慎子,住谷祐子
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SFAの開発者、インスー・キム・バーグによる、SFAの技法がみっちり詰まった一冊です。
最新の第4版は事例が増えて、とても濃い内容になっています。本はかなりデカイです。もはやこれは図鑑です。本を持ち歩く人はオススメしません。
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