ココロの皮むき

産業カウンセラーが学んできたことを書くブログ

欠けているところよりできているところを見るためにやってはいけないこととは!?

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こんにちは。どいつよしです。
 
 
この記事のトップの画像にはふたつのドーナツを持ってきました。
 
ひとつは完璧なドーナツ。もうひとつは欠けているドーナツ。
 
 
なんで、ストロベリーやねん!
わしはプレーンがええねん!
 
 
という方もいらっしゃるかと思いますが、この記事で大事なのは味ではなくドーナツの形なのでご勘弁を。
 
 
さて、どちらのドーナツが気になりますか?
 
 
少しだけ読むのをストップして考えてみてください。
 
 
 

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おそらくほとんどの人が欠けている右側のドーナツが気になると言うと思います。
 
 

なぜ欠けているドーナツが気になるの?

それは、人間の脳みそはネガティブなことを考えることが得意だから。
 
 
欠けているところがあればそちらが気になってしまうのは仕方のないことなのだそうです。
 
 
また、欠けているところを補いたいという思いも働くので、欠けているところがより気になるということもあるそうです。
 
 
「隣の芝生は青い」とか「減点主義」というように、他人や自分の過去などに対して欠けているところに焦点があたってしまうのも、それが原因だということです。
 
 
いったん欠けているところが気になってしまい、そのままにしておくと、欠けているところ探しがどんどん進んでいってしまうので、心理学では欠けているところよりもできているところを意識して見ていこうとすることが大事だと学びます。
 
 
ちなみに、完璧主義だった僕の父親は、左側の完璧な形のドーナツが気になると言っていました。笑 
 
 
こういう人も少なからずいるということもあわせてお伝えしておきます。
 
 

欠けているところがどうしても気になってしまう僕

さて、僕もこの「この欠けているところよりもできているところを見る」ということは、10年前に学んで知っていました。
 
 
でも、実は最近まで、実践しているけれどなかなか効果が上がらないということが続いていました。
 
 
以前、ブログで紹介した『1日5分 「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート』を使って、できているところに焦点をあてることは習慣づきましたが、根本的には欠けているところが気になってしまうことが続いていました。
 
 
ソリューションフォーカストアプローチやキャリアコンサルティングといった、できているところを見ていこうとする手法も学んでいますが、僕自身に対してはなかなか思うようにならない。
 
 
いよいよ困ってしまったので、産業カウンセラーの先輩に相談してみることにしました。
 
 
そして、僕の話を聴いた先輩カウンセラーが、欠けているところが気になってしまう原因を教えてくれました。
 
 
それは、僕が普段から特に意識することなくやってきていることでした。
 
 
先輩カウンセラーが教えてくれた、僕の行動とは?
 
 
 

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「できているところを言ったあとに、【けれど】や【でも】という否定の接続詞をつけて、欠けているところを言ってしまっている」
 
 
ということ。
 
 
なんと!僕が普段使っている言葉の言い回しに原因があるということなんです!
 
 
「先に言ったことを否定する接続詞がいつもついてくるよね。」と先輩。
 
 
例えば、
 
 
「できているところを見るようにしているんですけど、欠けているところばかりが思い出されてしまうんです。」
 
「できたことノートでしっかり習慣づいたんです。でも、欠けているところが頭をもたげてくるんです。」
 
 
というような言い方です。
 
 
この言い方のまずいところは、先輩の指摘にあるように、「できているところを言った後に、それを否定する接続詞がくっついてきて、欠けているところを言っている」ということ。
 
 
できているところを否定してしまうので、欠けているところが強く残っていってしまうということなのです。
 
 
恥ずかしながら先輩にそのように言ってもらえるまで、気付くことなく生きてきてしまいました。
 
 
物心ついた時からこの言い方をしていて、思考のクセもこのようなかたちになっていたことが、自己肯定感が低いので必要以上に頑張ってしまったり、過去を肯定しづらかったりという、僕が課題だと感じているところに影響を及ぼしてきたのではないかと思います。
 
 

できているところが残っていくようにするためには?

では、どのようにして改善していけばいいのか。
 
 
先輩のアドバイスはシンプルで「欠けているところとできているところを入れ替えて言うようにする」ということ。
 
 
「欠けているところ+否定の接続詞+できているところ」の形に変えていくということです。
 
 
先ほどの例を用いると
 
 
「欠けているところを思い出すこともあるけれど、できているところを見るようにしています
 
「欠けているところが頭をもたげてくることがあります。でも、できたことノートでできているところを見ることが習慣づきました。
 
 
という感じですね。
 
 
できているところを強く残していくようにすることを意識していくことが必要ですね。
 
 
長年慣れ親しんだ言い方と思考のクセを直していくのは一朝一夕ではできないですが、自分が変化していく姿をイメージして前向きに取り組んでいきたいと思います。
 
 

まとめ

欠けているところよりできているところを見るためにやってはいけないこと、
 
 
それは、
 
 
「できているところを言った後に、それを否定する接続詞をつなげて、欠けているところを言う」
 
 
という言葉のつなぎ方と思考のクセです。欠けているところが強く残っていってしまうことになります。
 
 
その修正方法としては、
 
 
「欠けているところを言った後に、それを否定する接続詞をつなげて、できているところを言う」
 
 
ようにすることです。
 
 
そして、それを意識しなくても自然にできるようになることを目指します。
 
 

参考文献

1日5分 「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート

1日5分 「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート

  • 作者: 永谷研一
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まずは気軽に本に書かれていることを参考にして、「できたこと」をノートに書いていくことから始めてみられてはいかがでしょうか。

 
 

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