ココロの皮むき

産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの資格を取得してから心理学にどっぷりハマっている日々の忘備録。アドラーとかSFAとか受講したセミナーのこととか読んだ本のから得た気付きとか。とにかく心理学に繋がることなんでも忘れないように書いてます。

「暗闇の先に小さい光を見つける」例外探しの質問をソリューションフォーカストアプローチセミナーで学んできた【3回目/全9回】

4月から月イチで通っているSFAセミナーも3回目の講座となりました。
 
3回目の講座で学んだことは、「ゴール作りの質問」「例外探しの質問」「関係性の質問」について。
 

例外探しの質問とは?

相談に来られるクライエントは自身の抱えている問題に注目するあまり、それに囚われてしまっています。ですので、目の前に現れる事柄すべてが自分にとって都合悪く受け取ってしまったり、四六時中その問題が起きているかのように感じてしまいがちになります。
 
「例外探しの質問」は、過去もしくは現在において、少しでもできたこと、うまくいったことを探させるように促し、問題に囚われている意識を、解決指向に向けるために使用します。
 
また、問題が起きなかった時や少しでもうまくいった時に、どのような状況だったのか、どのように行動したのかなどを聴いていくことで、クライエントが見失ってしまっている自分の持っている資源を認識することを目的とします。

2通りの使い方がある

その1:問題の例外を探す質問


「(問題)が起きなかった時は?」

「(問題)がちょっとましだった時は?」

クライエントが相談にきた理由を聴き、それを繰り返しもしくは要約した後に使います。

「それ(問題)をどうにかするためのヒントがあると思うのでお聞きしますが」

というクッションフレーズを挟んでから、質問を投げかけると唐突感が無く、理由があって質問されているということでクライエントの協力も得られやすくなります。
 

その2:ゴールの例外を探す質問


「(ゴール)の一部が起こった時はどんな時?」
「(ゴール)にほんの近いなと思える時は?」
 
クライエントが面接を通してなりたい姿を、ゴール作りの質問によって、大きいゴールと小さいゴールを設定した後から使います。
 
クライエントが自ら設定したゴールについて、繰り返しもしくは要約を行った後に使います。こちらも、

「そうなる(ゴールを達成する)ヒントがあると思うのでお伺いするのですが」

というクッションフレーズを挟む方が良いようです。
 

例外探しを促進するコツ 

  1. 現在と過去において、問題が起きなかったことや、ちょっとでもましだったこと、少しでもうまくいった、小さい成功体験のみを探します。失敗したことを取り上げないことが大事。

  2. 4回は繰返し質問します。「他には?」
カウンセラーにはしつこさが必要になります。だいたいのクライエントは4回目の質問に対する答えが出て来づらいそうですが、頭を絞って出した答えが一番重要であったりすることが多いとのことです。
 

実際に使ってみての感想 

ロールプレイにて例外探しの質問をされると、明らかに視点が変わることを体験しました。質問に対する答えを探そうとすると、それまでネガティブなことばかりに焦点をあてていたのが、一旦そこから離れて事柄を見渡し、プラスの事柄を探す方に意識が向きました。
 
例外探しの質問について「ありません」と言われた時に困ってしまうのでは、という不安があったのですが、質問をする前にクッションフレーズを挟むことで、「ありません」という選択がなくなるなぁと実感しました。
 
もし、仮に「ありません」となっても、クッションフレーズで協力依頼ができているので、「どんな些細なことでもいいのでありませんか?」とか、「はじめはうまくいったことはありませんか?」「うまくいきそうだと思ったことはありませんか?」などと言い方を変えて質問され直すと、もう一度考え直してみようという気持ちになるのではないでしょうか。
 
一方で、今まで学んだコンプリメントのスキルを使えば、「ありません」と言われた時に、「そんな状況の中で、よくここまでやって来られましたね。」とコンプリメントをし、「ここまでやって来られた秘訣は?」と質問し直すということで、クライエントのもっている資源を確認することも可能だということにも気が付きました。
 

心を夜空に例えると...

子どもの頃、夜空と聞くと「暗い」というイメージが真っ先に浮かびました。「暗い」ところにばかり焦点を当てているので真っ暗にしか見えませんし、まだ小さい僕にとってそれは恐怖でした(問題に囚われている状態)。
 
でも、「見てごらん、あれが蠍座だよ」と言って母親が意識を星に向けさせてくれた時、意外にも夜空にはたくさんの星がきらめいていて明るいということに気付きました(「暗い」の例外に気付いた状態)。
 

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その星を繋いで星座というものが形作られるということの面白さを知ってからは、毎晩夜空を見上げるようになっていきました(夜空に対する「恐怖」という問題が解決した状態)。
 
夜空ノムコウにはもう明日が待っている!!

心屋仁之助さんも応用している!?

先日、心屋仁之助さんの講演会に行く機会がありました。会の冒頭で、仁さんが「今日、僕に会えているあなたは、すでに幸せです。」とおっしゃいました。
 
「今日のチケットを買うお金があって、チケットを手に入れることもできて、当日何事もなく起きることができて、ちゃんとご飯も食べられて、大きなトラブルもなく仕事も終えられて、遅れることなく欠席することなく、僕に会いに来れた。もうこれだけあなたは幸せなことが連続しているんですよ。」と。
 
「自分は不幸だ」とずっと思い悩んで仁さんに会いに行った人は、冒頭の言葉で自らの人生に対する視点が変わったのではないかと思います。少なくとも講演会当日に関しては「問題が起きてなかった」と思えるのではないでしょうか。
 

最後に

いかがでしたか? 今回は「例外探しの質問」について振り返ってみました。
 
クッションフレーズを使ったり、クライエントがどんな反応を返してきても良いようなコミュニケーション力が必要だったり、繰返し質問できるしつこさであったり、ゴールを作りの質問と違って、少し練習が必要なスキルではあると思います。
 
ただ、その分、視点を変えるということには効果が大きく習得するに値するものであるとも思っています。
 
日常でも、ちょっとした相談事にのるような時、この例外探しの質問をうまく使うことができれば、相談者の問題を解決に導くだけではなく、相談者が自分で元気を取り戻すきっかけになることも期待できそうですね。

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