魔法を使って未来を描く!ミラクルクエスチョンの発展型[魔法の杖]マジック・ワンド・クエスチョン!
マハリ〜クマハ〜リタ♪
ヤンバラヤンヤンヤン♪
マハリ〜クマハ〜リタ♪
ヤンバラヤンヤンヤン♪
※写真の女の子はサ◯ーちゃんとは別人です。
こんにちは。どいつよしです。
いきなり昭和な香りプンプンではじまりました。
今日のブログは、「マハリクマハリタ〜!」でお馴染みの“魔法”が関係する、ソリューションフォーカストアプローチ(以下、SFAと記載)で使うと効果的な質問について学んだことを書きます。
前回はミラクルクエスチョンの発展型として学んできた、タイムマシンワークについて書きました。
同じ講座で紹介されていたものが、もうひとつあったので、シェアしたいと思います。
それは、マジック・ワンド・クエスチョン。マジック・ワンドとは、[魔法の杖]のことだそうです。
ミラクルクエスチョンとは?
まず、ミラクルクエスチョンのおさらいから。ミラクルクエスチョンは、クライエントが問題を解決した時の姿をありありとイメージさせることができる、SFAの代表的なテクニックのひとつです。
到達したいゴールを明確にし、実現するには何をすればよいのかを追加で問いかけることにより、クライエント自身で「今何をすることが良いのか」を探し、解決像に向けて進み始めることができます。
とてもおもしろい質問ではあるので、詳しくはこちらを読んでみてくださいね。
では、さっそく本題に入っていきましょう!エクスペクト〜パトロ〜ナム!!
[魔法の杖]マジック・ワンド・クエスチョンとは?
オハンロンさんは、解決志向ブリーフセラピーの世界のスーパースターのひとりです。
そして、可能性療法は、SFAと同じ解決志向ブリーフセラピーのひとつです。名前は違えど、僕が学んだSFAと共通している部分はたくさんあり、SFAへの技法の転用は可能だと認識しています。
さて、この質問は、クライエントを、悩みの解決した未来の世界に連れて行く質問になります。
効果としては、
①目標を明確にする。
②望ましい行為のイメージが鮮明に描かれる。
③うまくいくに違いないという気持ちになる。
④セラピストに、クライエントを元気づける強い関心と鮮明なイメージを与える。
※『ビル・オハンロン、サンディ・ビードル / 可能性療法 効果的なブリーフ・セラピーのための51の方法』より引用。
があるようです。
ミラクルクエスチョンと同じように、悩みの解決した未来を実現するには何をすればよいのかを追加で質問することにより、クライエント自身で「今何をすることが良いのか」を探し、解決像に向けて進み始めることができます。
たとえ問題が解決しなくても、目指すゴールが明らかにされたという事実が、クライエントを目標に引き寄せる力になるとのことです。
ちなみにオハンロンさんの問いかけ方は、
「魔法の杖が願いを叶えてくれて、問題が全て解決していったとしたら、あなたはその時どんな風にしていますか?」
というような感じです。
僕は、もう少しアレンジをして、
「もし、あなたがハリー・ポッターの杖を手に入れて、魔法で願いが叶っていったとしたら、あなたはその時どんな風にしていますか?」
というようにしてみようと思います。
ハリーポッターなら、子どもから大人まで知っていますし、もっと具体的かつ鮮明にイメージがしやすいでしょうからね。
あ、でも、もちろん問いかける相手によっては、
「もし、あなたがサリーちゃんだったとして、魔法で願いが叶っていったとしたら、あなたはその時どんな風にしていますか?」
というのもありですね。マハリクマハリタ〜!
基本にあるのはロジャーズ
これらを効果的に使うには、やっぱりロジャーズの傾聴の姿勢は大事だと思います。
しっかりクライエントの話を聴いて信頼関係ができているからこそ、クライエントは、ちょっと変わった質問にも答えようとしてくれるわけです。
また、話しを聴いているからこそ、質問を投げかけるタイミングが良かったり、質問をする時にクライエントの言葉を使うことができたり、ということが可能になるからです。
オハンロンさんは著書の中で、
「クライエントをあるがままに受け入れ、訴えを聴きましょう。そして、そのあとにこう伝えましょう。<あなたは今のままのあなたであってよいのです。さらにその上、変わることもできるのです。>」
と述べられています。
「クライエントをあるがままに受け入れ、訴えを聴く」はまさにロジャーズですよね。
そして、ロジャーズが土台にあった上での解決指向ブリーフセラピーなんですね。
クライエントの話しを傾聴せず、ただ解決に向けて質問していくだけでは「バルスを連発して唱えている」ようなことになりかねません。バルスがわからない人は、今すぐ『天空の城ラピュタ』を観なさい!
ちなみに、「受け入れる」という部分ですが、ロジャーズとジェンドリンの研究で有名な関西大学院の池見陽教授は、「受け入れるというのは重たいニュアンスを感じる」として「(一人の人間として)認めること」と言い換えられています。
僕も「認めること」の方がしっくりきていますので、オハンロンさんの言葉を勝手にアップデートさせて頂いて、
「クライエントを一人の人間として認めて、訴えを聴きましょう。(以下は同じ)」
夢のコラボレーションでクライエントを導く!
どの質問も、クライエントが問題を解決した時の姿をありありとイメージさせることができることを目的にしているので、クライエントに応じて使い分けていけると、幅が広がりますよね。
さらに、この質問が面白いのは、なんといっても組み合わせ自由なところ。
『タイムマシン心理療法』の目白大学院の黒沢幸子教授は、一回のカウンセリングの中で、ミラクルクエスチョンを使ってからのタイムマシン・クエスチョンというのをやっています。
オハンロンさんも、ミラクルクエスチョンを投げかけた後に、マジック・ワンド・クエスチョンを使うというように、二つの質問を組み合わせて使っています。
イメージするなら、ドラえもんとプリキュアの夢のコラボレーションやぁ!という感じですね。もちろん、ドラえもんとサリーちゃんの大御所同士の夢のコラボレーションもありです。
ソリューションフォーカストアプローチを含む解決志向ブリーフセラピーの考えには、使えるものは何でも使うというのがあります。
クライエントの最善の利益の為なら、ミラクルを使った後に、魔法の杖を出して、タイムマシンに乗っても良いということですよね。
枠にとらわれることなく、自由に問いかけができるようになっていきたいなと思います。
引用・参考文献はコレ!
講師の先生が「とてもわかりやすい!」と太鼓判を押していらっしゃったのが、ビル・オハンロン、サンディ・ビードル著『可能性療法―効果的なブリーフ・セラピーのための51の方法』です。
ロジャーズを学び、さらにステップアップを図りたい人、SFAをはじめとする解決志向ブリーフセラピーにおける引き出しを増やしたい人にオススメな内容です。
マジック・ワンド・クエスチョンはもちろん、オハンロンさんが実践で使ってきた効果的な問いかけや応答がたくさん載ってあります。
ぜひ、手にとって読んでみてください!
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