「劣等感は悪くない!」アドラー心理学の第一人者から教わった劣等感との付き合い方
- 劣等感
- ライフスタイル
- 共同体感覚
✿劣等感は悪いものではない!
❀劣等感を感じるメカニズム
❀劣等感は成長の素になる!
❀劣等感があるからこそ創造や貢献が生まれる
✿他者との比較による劣等感は自分を苦しめる
✿健全な劣等感を持つためにどうすればいいのか?
✿最後に
✿向後先生の書籍紹介
この記事の参考文献:
『幸せな劣等感 アドラー心理学〈実践編〉』向後千春 著
相手を元気にするコンプリメントをソリューションフォーカストアプローチセミナーで学んできた
4月から月イチで通っている、ソリューションフォーカストアプローチ(SFA)講座。先日、第2回目を受講してきました。
※セミナー会場近くにある川沿いがとてもキレイでした!
第二回目のテーマはコンプリメント。
コンプリメントはSFAにおいてすごく大事なスキルとのこと。
では、さっそく振り返っていきましょう。
✿コンプリメントとは?
「称賛」や「ねぎらい」のこと。
クライアントが元気になる、自己評価を高める言動(自信がつく言葉)を示します。
自己評価を高める言動の資源には個人的資質と過去の成功がなります。
話の中で、個人的資質や過去の成功を見出し、こちらから提示していくことで、クライアントの健康な部分を再認識し増幅してもらうことを一番の目的とします。
✿コンプリメントには3種類ある。
❀直接的コンプリメント
クライアントに対して肯定的評価、肯定的反応を示すことです。
例)辛い中よくここまでやってこられましたね。
☆来談者中心療法でも使用されるクライアントを労う言葉でもあります。
❀間接的コンプリメント
クライアントに肯定的なものを含む質問をすることです。
例)どうやって辛い中でこれほどのことができたのですか?
☆ここが来談者中心療法ではやらない部分です。SFAのコンプリメントではとても重要なところです。
❀セルフコンプリメント
クライアント自身が自分の力を述べることです。
例)(間接的コンプリメントを受けて)毎日、「明日は必ずやってくる、いつかきっと光が射す日がやってくる」と自分に言い聞かせて、過ごしてきたんです。
☆クライアントがポジティブな自分の体験を語ることができれば、セルフコンプリメントになり、さらにカウンセラーは「どこで、そのやり方を思いついたのですか?」などの間接的コンプリメントを続けていき、セルフコンプリメントを補強する。ここがSFAのカウンセリングの特徴的な流れとなります。
✿コンプリメントを使用する時は?
クライアントの反応に合わせて適宜。一回ではなく何度でも。
❀カウンセリングの冒頭からコンプリメントはできる。
例)「今日は遠いところよくお越しくださいました。」
「雨降りしきる中、よくお越しくださいました。」
✿コンプリメントを行う上で気をつけること
・あくまでも「元気になってもらう」ために使うものであるということ。
・ヒットしないコンプリメントもある。ヒットしなければ他の長所を見つけていく。
・カウンセラー「いいな」と思ったことを言うこと。「お世辞」や「クライアントをコントロールする為」のものではない。
・クライアントと同等であること。クライアントと上下の関係になる「褒める」とは違う。
✿コンプリメントをするコツ
クライアントの良いところを虫眼鏡で探してピンセットでつまんで顕微鏡でみるようにするイメージだそうです。
☆相手をよく観察することが大事
例)「髪切ったね」と言ったその後に
→似合っている→「似合っていますよ」と言う
→似合っていない→「髪切ったね」で止める
☆クライアントのネガティブな発言の反対の言い方を考える。
例)「私は事務仕事しかできないんです。」
→「〇〇さんは事務仕事ならできるのですね。」
「私は臆病でして・・・」
→「〇〇さんは慎重に物事を進められるんですね。」
↑クライアントがネガティブに捉えていることも見方を変えるとポジティブになるということへの気付きを促します。クライアントが気付けばセルフコンプリメントになります。
✿ロールプレイで実践する
この日も最後はロールプレイ。
今回はロールプレイの時間内で、「繰返し、要約、コンプリメント」を少々強引でも良いから入れることを目標に臨みました。
❀カウンセリングスタート時の決め台詞はこれ!
「今日はここでどんなお話ができれば良いでしょうか?」
→目的へ向けて焦点を当てる質問
原因よりも「どうなりたいのか」に焦点をあててカウンセリングを進めていくために、一番最初に必ずしたい質問だそうです。
❀ロールプレイをやっての感想。
直接的コンプリメントはしやすいが、間接的コンプリメントは産業カウンセラー養成講座では習わないものなので、やりにくさを感じながらのロールプレイにはなりました。猪野先生もおっしゃっていましたが、コンプリメントは普段のコミュニケーションの中でも使えるものなので、普段のコミュニケーションで直接的コンプリメントと間接的コンプリメントを使うようにしてみようと思います。とにかく、間接的コンプリメントはSFAのカウンセリングの成否に関わる重要なテクニックだと思うので、使いこなせるようにしたいですね。
✿最後に
コンプリメントはねぎらいや称賛の言葉。普段から使いこなせるようになれば対人関係もグッと良くなると思います。その為にも、普段から相手の言動や行動、価値観や考え方を細かく観察していくことが必要かな。それと、カウンセリングスタート時の「今日はどんなお話しができれば良いでしょうか?」はSFAだけでなく、他の場面にも使えそうです。
次回までの課題は、日常でたくさんコンプリメントをすること!コンプリメントマスターを目指して頑張ります!
「傾聴の基本」繰返しと要約の秘訣をソリューションフォーカストアプローチセミナーで学んできた
4月からソリューションフォーカストアプローチ(SFA)のセミナーへ月イチで通うことにしました!
講師は四国SFA高知の猪野久子先生。
桜満開の高知城の下を通って会場へ。
思っていたよりもたくさん人が受講していて、会場は熱気でムンムン!猪野先生によると、産業カウンセラー協会主催で先生が登壇されたSFA講座が好評だったようで、産業カウンセラーの人からの申込みが多かったとのこと。もちろん、僕もその一人(笑)。先生のユーモアを交えた穏やかな語り口で、講座は終始和やかな雰囲気に包まれていました。
では、今回学んだことを忘れないうちに記録していきます!
- ✿ソリューションフォーカストアプローチ(SFA)とは?
- ✿SFAの良いところ
- ✿SFAにおけるカウンセラーの姿勢は?
- ✿SFAの特徴
- ✿SFAの聴き方①繰返し
- ✿SFAの聴き方②要約
- ✿SFAの聴き方③沈黙への対応
- ✿第一回目を終えた感想。
✿ソリューションフォーカストアプローチ(SFA)とは?
SFAはブリーフ・セラピー(短期療法)のひとつ。ブリーフ・セラピーとは、短期の治療を目指しているのではなく、効率のよい治療を目指した結果、短期に解決することが多かったということからつけられた名称です。
創始者は
・スティーブ・ディ・シェイザー
・インスー・キム・バーグ
のお二人。
多数の面接ビデオを分析して、解決に有効であった介入要素を帰納的に抽出し誕生したそうです。
✿SFAの良いところ
①疲れない。笑顔でクライエントと別れる。
②面接の回数が平均2.9回と短期。
③習得したスキルや質問を使えばできる。
☆この「習得したスキルや質問を使えばできる」という部分が魅力的で、カウンセリングとまでいかない、普段の仕事の中でちょっとした相談ごとに使えるなと感じました。リピーターの方で実際にそのような使い方をしている方もいらっしゃいました。
✿SFAにおけるカウンセラーの姿勢は?
カウンセラーは「知らない姿勢」でクライアントの話を聴く。そのためには自分の価値観を一旦脇に置くことが必要。
また、解決の方法を知っているのはクライアント自身であり、「クライアントは自分の生活の専門家である」ということを意識する。そのためにはクライエントの価値観を一旦受け止めることが必要。
そして、クライエントの話を聴きながらクリアに映像をうかべることができるなら「話を聴けていること」になり、映像をうかべることができないなら「話を聴けていない」状態であり、そのまま続けずにクライエントに訊くことが大事。
☆「知らない姿勢」というのはフォーカシングやゲシュタルト療法のカウンセラーの姿勢と共通していると思いました。
✿SFAの特徴
問題解決ではなく、解決構築に焦点をあてる!
原因を探ることに時間を費やすのではなく、解決した時について語っていただくことに時間を費やす。クライエントの健康な部分を増幅していく。
問題解決:問題を解決しようとするもの。
解決構築:問題をどうこうするのではなく解決した状態をつくっていくもの。
☆ここがSFAの特徴です。常に解決構築を意識しながら話を聴いていくことが、短期に解決することへとつながっていくわけですね。
✿SFAの聴き方①繰返し
目的:クライエントにわかってもらえたと思ってもらうことで関係をつくること
内容:クライエントが話した内容を繰返す。繰返す部分は、クライエントの言葉の最後の部分。
または、クライエントの話の中で感情が込められているフレーズ(キーワード)。
スムーズに繰返すコツ:繰り返しは独り言を言うようにするといい。
繰返しで気をつけること:感情を表す言葉に応答するロジャーズとは違う。事柄からクライエントの感情をカウンセラーが明確化することもあまりしない。
☆この「感情を表す言葉に応答しない」というのが、ロールプレイで一番ぎこちなさを感じました。でも、慣れてくるとこっちのほうが自然になるかも。
✿SFAの聴き方②要約
目的:クライエントにわかってもらえたと思ってもらうことで関係をつくること、話が途中で迷子にならないように確認する役割もある。
内容:クライエントが話した内容を、クライエントが大事にしていることやキーワード(感情が込められているフレーズ)を中心にまとめる。
☆産業カウンセラーの要約とほとんど同じだけど「クライエントが大事にしていること」とキーワード(感情が込められているフレーズ)を使うと決めておけば、たしかに要約を組み立てやすいなと思いました。
要約のタイミング:ダラダラと話が続いていきそうなら、一旦ストップをかけて要約をいれてもよい。キーワード(感情を込めて言った言葉)を使う。
もし、間違っていてもクライエントが修正してくれるので心配することはない。
☆要約はクライエントの言っていることと、カウンセラーが理解したことの確認の意味もあるので、要約をうまくできなくてクライエントが「違います」と言っても構わない。クイズではないということですよね。
✿SFAの聴き方③沈黙への対応
沈黙で困ったら、相手が最後に言った言葉を繰り返す。ただし、沈黙の意味をきちんと認識していくことは必要。
☆これは今までやったことが無かったので、チャンスがあればぜひトライしてみようと思います。
✿第一回目を終えた感想。
SFAは産業カウンセラー養成講座で学んだロジャーズと似たところと違うところがあり、ロールプレイでは違うところについてぎこちなさを強く感じました。
今回の講座で猪野先生は「いつも使ってない左手を使うイメージで望んでください」とおっしゃっておられました。普段の会話や、産業カウンセラーで学び染み付いているロジャーズの技法が右手なら、SFAの技法は左手。先生もロジャーズからSFAに来た時は、左手を使うぎこちなさを感じたとのことでした。
先生もはじめは僕と同じだったんだと思えると、トライする気持ちが高まります。これからロールプレイでは慣れてない左手を使うわけなので、失敗することを気にしないでやっていこうと思います。
まだ始まったばかりで技法も繰返しと要約しか習っていませんが、SFAのカウンセラーの聴く姿勢や技法は、僕に合っていると感じています。
来月はクライエントが元気になる、自己評価を高める言葉を伝えるコンプリメントを学ぶ予定です。それに向けて出された宿題が「自分をコンプリメントする言葉を100個書き出してくる」というもの。
相手の良さを知るには、まず自分の良さを知っておかないといけないということですね。来月も楽しみです。