ココロの皮むき

産業カウンセラーが学んできたことを書くブログ

才能に勝るもの、それは好奇心。その2。辻口博啓氏に学ぶ。

こんにちは、
どいつよしです。
 
前回、田原総一朗さんについて「好奇心は才能に勝る」というテーマで書きました。その後、世界的パティシエの辻口博啓さんのインタビューを拝見して、田原さんに通じることを言われていたので、シェアしますね。

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新しいアイデアは好奇心から

辻口さんは数多くの種類のお菓子を世に送り出しています。ほんとにどれも美味しそうですし、見た目も素晴らしいものばかりです。
 
「どうしたら、そんなにたくさんのアイデアが出て来るのか?」と訊かれた時に、辻口さんがどう答えたのか。その答えとは!?
 
変わることの怖さよりも新しいものを生み出す好奇心の方が勝っている。
 
とのこと。
 
だから、新しいアイデアが次々と生まれてくるのだそうです。
 
人は変わることに対して恐れを抱くので、新しいことをやったり、変わることよりも現状維持を選択する人が多いということは、よく言われますよね。
 
辻口さんは、変わることへの恐れを好奇心で断っているということも言えるのかなと思います。
 
ちなみに、例え売れている商品があったとしても、新しい商品ができたら、ショーケースの中を取り替えるのだそうです。売れている商品に執着してマンネリ化することは良くないと言っています。
 
徹底してますね。
 

ライバルの才能に勝る好奇心

また、辻口さんはコンテストキラーと言われるほど、様々なコンテストを制してきた人として知られているのですが、そこにもやはり好奇心が大きな影響を与えているようです。
 
誰もが優勝する為にやってきているコンテストで勝ち抜くためには、誰もが考えつかないような斬新なアイデアが必要。辻口さんは発酵素材に発酵素材を組み合わせるというような、それまで考えつかないようなことにも積極的にチャレンジされたのだそうです。
 
才能あるライバル達に何度も勝てたのは、辻口さんが彼らより好奇心が勝っていたというところもあったのではないでしょうか。
 

好奇心が支えた下積み時代

世界的なパティシエである辻口博啓さん。でも、もちろん下積み時代はありました。ただ、この下積み時代にも好奇心が後の成功に大きな影響を与えています。
 
辻口さんは気に入ったお店があると、開店から閉店まで一日中入り浸ったそうです。そして、お店の人の動きを観察。店が閉まるとゴミ箱をあさり、どんな原材料を使っているのか調べ、ノートに記録していったそうです。
 
美味しいお菓子を作るために、「どうしたらこの味が出せるのか?」を徹底的に研究する下積み時代。仕事が終わってから寝る間を惜しんでお菓子作りに没頭する日々。
 
研究熱心と人一倍の努力で乗り切った下積み時代は好奇心に支えられていたといっても過言ではないと思います。
 

やっぱり行動の起源は好奇心にあり! 

僕は辻口さんの言葉も才能が無くてもできるかもしれないと思えるヒントになると思います。
 
いくら才能があっても、新しいアイデアが出せないと淘汰されていってしまいます。好奇心があるからこそ、現状に留まることなく、次から次へと新しいものを生み出すことができるのだと思います。
 
また、マンネリ化したしまった時にその状況を打開してくれるのも好奇心なのではないかと思います。
 
ちなみに、辻口さんは
 
創造は破壊しなければ新しいものが生まれない。
 
とも仰っていて、限られたショーケースのスペースの中に新しいものを加えるのなら、例え売れ行きが良かったとしても、それを下げて、新しいものを入れるそうです。
 

おわりに

辻口さんは、世界的なパティシエとして成功してからも、今度はチョコレート作りの世界大会に挑戦し、見事に勝利を収めています。新しい世界への挑戦も、やはり好奇心がその原動力となったのでしょう。
 
才能に勝る大切なもののひとつ、それが好奇心。自分には才能が無いと諦める前に、好奇心の部分はどうなのか、一度確かめてみることが大事だと思います。
 
では、今日はこのへんで。
 

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