ココロの皮むき

産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの資格を取得してから心理学にどっぷりハマっている日々の忘備録。アドラーとかSFAとか受講したセミナーのこととか読んだ本のから得た気付きとか。とにかく心理学に繋がることなんでも忘れないように書いてます。

「コード・ブルー3」第7話の灰谷先生の最大のミスはアドラーを学んでいなかったこと!?(一部ネタバレ注意)

フジテレビ系列の月9ドラマ
コード・ブルー」の3rdシーズン。
その第7話。
 
この回において、
成田凌さん演じる灰谷先生が、
ヘリの着陸失敗と
患者1人を助けられなかった
全ての責任を背負いこんで
 
精神的に不安定になって
多量の睡眠薬に手を出して
いってしまいます。
 
もし、
灰谷先生がアドラーを学んでいて
課題の分離をすることができたなら
 
自分自身を追い詰めて、
多量の睡眠薬に手を出すことを

コード・ブルー3」第7話あらすじ

僕が今回取り上げた部分の
第7話のあらすじです。
 
ヘリが踏切事故の現場へ向かう途中、
フェローである灰谷先生が
負傷者を早く助けたいあまり、
「もっと早く着陸をしてくれ!」と
パイロットに指示を出してしまいます。
 
本来、
ヘリの安全運行を最優先するため、
ドクターがパイロットに対して
指示することは禁止されていました。
 
ただ、この時の機長は、
灰谷先生の要求を受け入れ
難しい着陸を行うことにします。
 
その結果、
ヘリが木にぶつかってしまい、
着陸に失敗。
飛べなくなってしまいます。
 
なんとか無事だった灰谷先生は
同乗した白石先生とともに
3人の患者の治療にあたるのですが、
一番重症の男性患者は助かる見込みがなく
 
白石先生は他の2人の患者の治療へと
切り替えるよう指示を出します。
 
実はその男性は、
もう一人の患者の女性と
結婚式に向かう途中でした。
 
女性からその事を聞いた
灰谷先生は諦めることができません。
 
無線で藍沢先生に諦めるよう諭されても
心臓マッサージを黙々と行います。
 
「処理してヘリで運べばまだ・・・」
と言い返してハッと気付きます。
 
ヘリが飛べないことに。
 
そして、
灰谷先生の手元から大量の出血があり、
男性は帰らぬ人となってしまいます。
 
病院に戻ってから、
着陸失敗の調査委員会が開かれます。
 
調査委員からの厳しい指摘が、
ヘリの機長に浴びせられます。
 
その姿を見て灰谷先生は、
居ても立っても居られなくなり
「自分のせいです。」
と話し出しますが、
 
それを白石先生が制する形で
責任者の自分が悪かったと
頭を下げたのでした。
 
また、委員会では藍沢先生から
患者の死亡とヘリの着陸失敗における
因果関係は無いということが告げられます。
 
男性患者はヘリが到着した時点で、
大動脈が断裂しており、
助かる見込みは誰が見ても
ゼロだったのです。
 
委員会の閉会後、灰谷先生は、
ヘリの着陸失敗の原因を作ったのは
自分であるという思いから、
 
「僕のせいです。ヘリが飛べていたら
助かっていたかもしれません。」
 
と白石先生に話しますが、
 
「それは無い、
開胸した時点で断裂していた。」
 
と可能性がゼロだったとの
返事が返ってくるのでした。
 
後日、処分が決まり
機長は当面任務から外され、
ヘリは2週間の運行停止になります。
 
機長が処分を受け、
自分は注意を受けただけで終わった。
 
このことに灰谷先生は
納得がいきません。
 
白石先生に詰め寄り
 
「どうして僕は
何も責められないんですか?!
責めて欲しかった、
お前が悪かったんだって!」
 
と言って取り乱します。
 
その後、
事故のことを気にしながらも
急変の患者を藍沢先生とともに
救ったりはしていたのですが、
 
明らかに精神状態はよろしくなく
白石先生が処方したように装って
多量の睡眠薬を摂取して

しまったようなのでした。

アドラー心理学の課題の分離とは

ここで、一旦、
アドラー心理学の課題の分離について
おさらいをします。
 
課題の分離については、
以下のような説明がされています。

 

人生の課題は原則として
本人が解決しなければ
なりません。
 
「これは誰の課題か」という
言い方をします。
 
誰の課題かは最終的に
誰が責任を引き受けるのか
を考えればわかります。
 
あるいは、
ある選択の結末を
誰が最終的に引き受けるのか
を考えればわかります。
 
例えば勉強は誰の課題かと言えば
子どもの課題です。
 
勉強が子どもの課題であるとすれば、
いきなり「勉強しなさい」と
親がいうことは、
 
子どもの課題に踏み込んだことになり、
子どもとの衝突は避けられません。
 
他方、子どもが勉強しないことが
気になるとすれば、
それは親の課題です。
 
原則的にいえば
人の課題を引き受けることは
できません。
 
自分の課題を他の人に
解決してもらうこともできません。
 
頼まれもしないのに
こちらが勝手に判断して、
相手は助けを必要としているだろう
と考えて手出し口出しを
しないということです。
 
岸見一郎著 アドラー心理学入門より

 

灰谷先生がすべき課題の分離とは

 

先述した課題の分離の説明を基に
ここからは、
 
もし、灰谷先生が
課題の分離を行うとすれば、
どのようにすれば良かったのか?
 
について考えていきます。
 
灰谷先生が責任を感じていたのは、
以下の3つについてだと考えます。
 
①ヘリの着陸失敗
②男性患者が死亡したこと
③婚約者が悲しんでいること
 

①ヘリの着陸失敗について

 
禁止されているパイロットへの指示を
灰谷先生が行ったのは事実ですが、
 
それを聞き入れて、
難しい着陸をやることに決めたのは
パイロットである機長です。
 
どんなに医者が指示を出してきても
それは禁止事項であること、
安全を最優先すると言う理由で、
断っても良かったはずです。
 
安全に運行するということが
機長の課題であるので、
 
難しい着陸を決行した結果、
ヘリが着陸に失敗ことは、
機長に責任があります。
 
灰谷先生の課題は、
ルール違反をしたということを反省し、
2度と同じ過ちを繰り返さないように
することではないかと思います。
 

②男性患者が死亡したことについて

 
ヘリの着陸失敗とともに
男性患者の死も自分の責任だと
背負いこもうとしていますが、
 
藍沢先生も言っているように、
患者の死亡とヘリの着陸失敗における
因果関係はありませんでした。
 
ヘリが着いた時点で、
男性患者の大動脈は断裂しており
助かる見込みはありませんでした。
 
あの藍沢先生も言っていることから
間違いないことなのでしょう。
 
灰谷先生は最後まで
「ヘリが飛べていたら
助かっていたかもしれない」
ということで、
 
ヘリを飛べなくしてしまった
きっかけを作った自分を責めます。
 
しかし、
先程も書いたように
ヘリの着陸失敗は機長の課題であり、
灰谷先生の課題ではありません。
 
ですので、
ヘリが飛べなかったから
男性患者を救うことができなかった
というのも、
灰谷先生の課題ではありません。
 
なので、白石先生が言うように
パイロットへの指示について
灰谷先生が責められることはあっても、
 
着陸に失敗したことや
男性患者を救えなかったことで
灰谷先生が責められることは
ないのです。
 

③婚約者が悲しんでいることについて

 
さらに、灰谷先生が
背負い込もうとしていた
死亡した男性の婚約者の悲しみは
「最愛の人の死と向き合う」という
彼女の課題です。
 
アドラーが言っているように、
人の課題を引き受けることは
できません。
 
ここでは、
「婚約者の悲しみが気になる」
というのが灰谷先生の
課題になります。
 
もし、
灰谷先生の希望通り、
灰谷先生が全ての責任を問われ
処分されたらどうなるでしょうか?
丸く収まったでしょうか?
 
答えはノーです。
 
機長は再び同じ過ちを
繰り返す可能性が残ったままです。
 
男性患者は生き返る訳でもなく
婚約者の悲しみは癒えません。
 
辛いですが、
人生の課題は原則として
本人が解決しなければ
ならないからです。
 
なので、灰谷先生が
課題の分離を行うことが
できたのなら、
 
全ての責任が自分にある
という考えに至らずに、
 
本来の解決しなければならない
課題に取り組んでいくことができ、
 
自暴自棄のような状態にならずに
済んだのかもしれません。
 

最後に

いかがでしたか?
 
今回は、
現在放送中の「コード・ブルー3」から
アドラー心理学の課題の分離が
あてはまる部分をピックアップして
書いてみました。
 
第8話以降、
灰谷先生がどう立ち直ってくるのか
とても楽しみではありますが、
 
学んできてほしいなと思います。笑
 
ちなみに、
誰の課題かがわからないほど
課題が混同されているのが
日常の実際の現状なのだそうです。
 
もつれた糸をほぐすように
課題をひとつひとつ丁寧に
きちんと分けていくことが
大切であると、
 
岸見先生は述べられています。
 
僕も課題を混同してしまい、
ストレスを感じることが度々あります。
 
今回の記事を書いたことで、
改めて課題の分離の大切さを
認識することができました。
 

コード・ブルー3」を視聴するには

コード・ブルー3」の過去放送分は
フジテレビの動画配信サービス、
FODで視聴することができます。
 
9月1日現在、第7話に関しては
無料で視聴することができます。
 
その他の放送分については、
月額888円(税込)の有料サービス
視聴することができます。
 
また、9月1日現在、
無料で視聴することができます。
 
ぜひこの機会に
FODに登録してみては
いかがでしょうか?

↓登録はこちらからどうぞ

こちらもオススメ! 

kokoronokawamuki.hatenadiary.jp

参考文献はこちら