ココロの皮むき

産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの資格を取得してから心理学にどっぷりハマっている日々の忘備録。アドラーとかSFAとか受講したセミナーのこととか読んだ本のから得た気付きとか。とにかく心理学に繋がることなんでも忘れないように書いてます。

「他者の視点で問題を見る」関係性の質問をソリューションフォーカストアプローチセミナーで学んできた

4月から月イチで通っているSFAセミナーも3回目の講座となりました。
 
3回目の講座で学んだことは、「ゴール作りの質問」「例外探しの質問」「関係性の質問」について。
 

関係性の質問とは?

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相談に来られるクライエントは自身の抱えている問題に注目するあまり、それに囚われてしまっています。ですので、目の前に現れる事柄すべてが自分にとって都合悪く受け取ってしまったり、四六時中その問題が起きているかのように感じてしまいがちになります。

「関係性の質問」は、クライエントが関係している周りの人の目を借りて、客観的に問題を見れるようにするために使います。また、周りに支えてくれている人がいるということに気づく事でクライエントが持っている外的資源を認識することができたり、

自分の価値観が周囲に理解されたりほめられたりする場面を話すことで、人間としての尊厳が育つことや、他人の価値観を通して問題を見ることで問題を解決する糸口が見つかったりすること、などが期待できます。

質問する時の流れ

まず、クライエントの話を聴きながら、何度か出てくる人物を、重要な他者としてピックアップします。クライエントが問題やどう変わりたいかについて説明する時には、必ず重要な他者が話に出てくることが多いからです。

重要な他者がわからない時は、「あなたをよく知っている人は誰ですか」と尋ねたり、身近な何かに置き換えて「家のテレビが話せたとして、あなたの問題が解決したら、あなたはどうなっていると言うでしょうか」などと質問します。

そして、質問の中に重要な他者を織り込んで投げかけます。例えば、クライエントにとって重要な他者として「会社の上司」が出てきているのならば、「上司の方が今のあなたの状況を見た時にあなたにどう言葉をかけられるでしょうか?」というように質問します。

いろいろな目的のために使える

関係性の質問はいろいろな目的の為に使うことができます。講座で教えて頂いたのは以下の通りですが、その他にもいろんな場面で使うことができそうです。

クライエントが混乱していて自信がない場合

クライエントと距離を置けるような質問、他の人がどう考えるのかを問います。

「もし恩師の先生がここにいて、私が先生に『○○さんの問題が解決した時、○○さんの何が違っているでしょうか』と尋ねたら、先生は何とおっしゃるでしょうか。」

というような感じです。

こういう質問については答えやすいとのことです。

クライエントとの協働関係を強める為

非常にデリケートな問題がテーマの場合、クライエントとの信頼関係を損なわずにその問題を取り上げることができることを目的として問いを考えます。

例えば、虐待の疑いがあるということで子ども達が児童相談所に保護されてしまった母親からの相談を受けたとした場合には、

「子ども達を手元に戻すために裁判所があなたに期待していることは何でしょうか」「息子さんたちは、この状況で何が起こって欲しいということでしょうか」

というような感じです。

クライエントの長所を引き出し、カウンセラー双方の共通の認識のものとする為

すでに成功していることがあり、他人もそう思っていると理解でき、カウンセラーもそう確信してることが本人にもわかることを目的をして問いを考えます。

例えば、職場における悩みがテーマであった場合は、

「上司の人は、どんな時にあなたが職場にいて嬉しいと言うでしょうかね?」

というような感じです。

クライエントが置かれている状況を早期に把握するため

面接に来たクライエントが置かれている状況や、支援者や理解者の有無などを面接の早い段階で把握するために、問を考えます。

「あなたがここに来なければならないとお母さんが考えるようになったきっかけは?」

「(上司と2人で)うまく仕事を分担できている時は、上司はあなたがどんなふうだと言うでしょうか?」

というような感じです。

クライエントが考えついた解決を増幅させる為

クライエント1人で解決策に辿り着いたとしても、できるかどうか不安があるのは当然です。そこで、重要な他者を登場させて、より解決へ向かう意欲が増すようになるように問いを考えます。

「そんなあなたに、お父様はなんて話しかけるでしょうか」
「これからあなたがやっていこうとすることについて、お父様とあなたとの間でどんなことが変わってくると思いますか」

というような感じです。

実際に使ってみて

"仕事の悩み"をテーマにしたクライエント役としてのロールプレイの中で、「そのことについて職場の先輩はどのように言われると思いますか?」という質問をされた時に

「意外に自分が考えている問題は自分が思うほど気にするものでもないのかな。」という思いを抱きました。問題を俯瞰して観ることの大切さに気付かされました。

逆にカウンセラー役になった時には、すぐに質問の内容を作る事ができませんでした。慣れないうちは普段からいろいろと質問の文章を考えて使っていく必要があるなと思います。

最後に

いかがでしたか?

今回は「他者の視点で物事を見る」関係性の質問について振り返りました。この質問を使えるようになれば、相談の中でクライエントにとって重要な他者を明らかにし、その人の視点で問題を観てみることで、新しい気付きが生まれ、解決への糸口がみつかることが期待できるということでした。

個人的には、必要な時に質問内容をすぐに考えて出せるように、日常のちょっとした相談事を受けた時に挟んでみたり、自分自身への問いとして使ってみて、慣れていこうと思います。

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