ココロの皮むき

産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの資格を取得してから心理学にどっぷりハマっている日々の忘備録。アドラーとかSFAとか受講したセミナーのこととか読んだ本のから得た気付きとか。とにかく心理学に繋がることなんでも忘れないように書いてます。

過去を振り返ってクヨクヨする自分とサヨナラする1つの方法

僕が心理学を学んだ場所の一つ、日本メンタルヘルス協会には、西洋の「ゲシュタルト療法」と東洋の「森田療法」を統合した、「心ゆたかに生きる8つの法則」というのがあります。
 
その内の1つに
 
もう帰らない「今、ここ」に生きる
 
というのがあります。
 
この言葉には、「過去の出来事に囚われて、今、目の前のやるべきことをおろそかにしてはいけない。」というメッセージが込められています。
 
この言葉は8つの法則の中でも僕が1番大事にしているものなのですが、そう思うようになったのは僕のこんな経験もあったりします。
 

コールセンターで働いていた頃の話

数年前、
僕は某大手電子機器メーカーのテクニカルサポートの電話オペレーターをやっていました。
 
コールセンターでは、いつ、どのオペレーターが、どこのお客さんに、どんな案内をしたのかが全部記録されていくようになっています。
 
僕が毎日仕事していく中での習慣に「後追い」というものがありました。一度対応した案件や二次対応となった案件について、その後どうなったのか、対応の記録を文字通り「後追い」していくのです。
 
これは先輩から教えていただいた業務品質向上の方法のひとつでした。後追いをして、自分の対応を振り返り、良かったところを伸ばし、改善点があれば改善して、次に繋げることが本来の目的でした。

過去の記録を振り返ることが自分を追い詰めることに。。。 

でも、この習慣は僕には裏目に出てしまいました。
 
対応した後に特に何もなければ安心なのですが、うまくいっていなくてお客さんから再入電があったりすると「何がいけなかったのだろう」と原因探しが始まってしまいます。 
 
悪いこと探しになるので、自分ができているところには気がつかず、「お客さんに迷惑かけてしまった。会社への信頼も下げてしまった」と自分を責めるようになっていきました。
 
クレームに発展していた場合などは最悪で、自分の対応全てが良くなかったかのように感じてしまいますます自分を責めるように。
 
一度負のスパイラルにハマってしまったらなかなか抜け出すことができず、次第に自信を失い業務に集中できなくなっていきました。

僕を救ったのは同期のひと言

後追いも本来の目的ではなく、「何事も無く過ぎているか」を確認する為のものとなり、ビクビクしながら業務を続けていた日々。
 
ある時、見るに見かねた同期の仲間たちが、「どいちゃんは後追い禁止!」と言ってきました。
 
「どいちゃんはほんとに丁寧にやってるよ!それでうまくいかないのは全部がどいちゃんのせいじゃない!どいちゃんの良さが無くなってしまうくらいなら後追いなんかしなくていいよ!」
 
その言葉にハッとした僕は、思い切って後追いを止めることにしました。はじめのうちは後追いして確かめたい気持ちとの葛藤がありましたが、後追いしないことで、気持ちを目の前のお客さんへの対応へ向けることができるようになり、自分を責めることもなくなっていきました。

過去はコントロールできるものではない 

今思えば過去の記録なんて、書いたオペレーター次第で良いようにも悪いようにも変わるものなんですよね。
 
そのオペレーターがマズイ対応をしたからクレームになったのかもしれないし、お客さんがクレーマーだったのかもしれません。
 
自分はその時に最善の対応をしたと言えるのなら、全てを自分の責任と感じる必要は無かったと思います。
 
同期の仲間の言葉にはほんとに救われましたし、自分の良さを失うくらいの、過去に囚われてしまうことの怖さに気付きました。
 
過去をどんなに振り返っても、どうすることもできません。そのどうすることも、コントロールすることもできないものに対していくら嘆いたとしても、今という時間はどんどんすぎていきます。
 
もしかすると、過去に囚われている間に目の前にある大切なものを見逃してしまっているかもしれません。

同じ失敗を繰り返さないために。。。

あれから転職をして、同じような状況に陥ることが無いようにと、今の職場の机の上と毎日開く手帳には「もう帰らない「今、ここ」に生きる」という言葉を含んだ8つの法則を貼って仕事をしています。
 
過去に引っ張られそうになった時、意識を「今ここ」に戻すために使っています。
 

最後に

過去を振り返ってクヨクヨする自分とサヨナラする方法、その1つは
 
もう帰らない「今、ここ」に生きる
 
ことを必要な時に意識できることです。
意識する時間が多くなれば、それがいずれ習慣となるでしょう。
 
ただ、毎日それを意識しながら生活できるようになるためには、すぐにとはいかないものですので、まずは、意識を過去に引っ張られそうになった時や気がつくと過去のことについてあれこれ考えていたという時に、思い出すようにしてみてください。
 
オススメは、僕がやっているように目に留まりやすい場所に貼っておくこと。机の上でも壁でもスマートフォンの待受画面でも良いと思います。
 
過去を振り返ってクヨクヨしがちな人はぜひ試してみてくださいね!


日本メンタルヘルス協会衛藤信之先生の本

衛藤先生の本は、講座で語られるエピソードが満載です。先生の実体験をもとにしたエピソードは、僕達一般の人たちにも当てはまる部分もあり、心理学を身近に感じることができます。ぜひ、読んでみてくださいね。